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〜 地方自治体と物流のプロがタッグを組む「災害輸送訓練」を国が最大400万円支援!〜

「ラストマイルの混乱」はなぜ起きたのか?

大規模災害時、食料や水などの支援物資は全国から集まりますが、被災者に届く「ラストマイル(最終拠点から個別の避難所まで)」で混乱が生じるケースが多発しています。能登半島地震の災害対応においても、物流専門家が不在であったことなどから、物資の輸送や保管に大きな混乱が発生しました 。

  • 例えば、支援物資が体育館に雑然と平積みされ、必要なものがすぐに取り出せない 。
  • パレットを使わず手積み・手卸しになり、作業が非効率になる 。
  • 市町村レベルでは、7割以上(72.9%)が、物資の輸送・保管・物流専門家の派遣などに関する災害協定を物流事業者と締結していない現状があります 。

この「物流の空白」を埋め、「支援物資を確実に、必要な人に届ける体制」を今すぐ構築することが急務です。

国交省が募集開始!「災害時の支援物資輸送体制構築促進事業」

国土交通省は、こうした課題を克服するため、「災害時の支援物資輸送体制構築促進事業」の四次募集を開始しました 。

この補助事業は、地方公共団体(都道府県及び市区町村)と物流事業者等が連携して行う支援物資輸送訓練に要する経費の一部を補助するものです 。

項目概要
事業目的官民連携による支援物資輸送訓練を通じ、災害時のラストマイルにおける円滑な輸送体制の構築・強化を促す 。
補助対象者地方公共団体物流事業者等で構成する協議会等
補助率・上限1/2以内(1訓練あたり上限400万円)。
補助対象経費企画制作費、旅費・交通費、物流専門家等への諸謝金、資機材等の借上げ費用など 10

補助金を活用して何を検証・強化するのか?

補助金を活用して実施する訓練は、大規模災害の被災想定地域等の自治体において、以下の点を検証し、地域特性に応じた輸送体制の構築を促進します。

  • 机上訓練: 災害時の正確な情報伝達・共有ができているか 。
  • 実働訓練: 適切な支援物資輸送、拠点開設・運営のオペレーションができているか(フォークリフト等の機材使用を含む)。

訓練で明らかになった課題は、国交省が作成した**「ラストマイルにおける支援物資輸送・拠点開設・運営ハンドブック」にも反映・共有されます 14

災害協定締結を目指す自治体と物流事業者の皆様にとって、この補助事業は訓練費用を国が支援するまたとない機会です。ぜひこの機会に、命を守るための「ラストマイル輸送体制」を共同で強化してください。

【公募スケジュール】

  • 公募期間(四次募集): 令和7年9月22日(月)〜10月24日(金)まで(必着)
  • 交付決定(予定): 11月中旬頃
  • 事業期間: 交付決定日〜令和8年3月13日(金)

※公募要領・応募様式等の詳細については、国土交通省 Web サイトをご確認ください 。

https://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu01_hh_000943.html